2016年02月22日

ありがとさん(作詞・作曲:河口純之助)



これは、河ちゃんの心の声なのかもしれない。

録音スタイルが、なんかテープレコーダーみたい。
わざとそうしているのだろう。


河ちゃんの曲の中で、もしかしたら一番好きかもしれない。


というのが、歌詞もメロディも奇抜なものではなく馴染みやすいものになっているから。


弾き語りしてみたい、と河ちゃんの曲の中でははじめて思った。
覚えておくといろんな場面でオリジナルっぽく使えそう(笑)



ただPANはもうブルーハーツのアルバムとは言えないくらい、
独自性の高いものだから、河ちゃんのソロ作品として考えている。


こういう、シンプルな言葉とメロディでやっていけば、河ちゃんてもしかしたら
メロディメーカーになれたのかもしんないな、なんて思った。

全然具体性をもたせずに、ふわっとした言葉で作り続けていった河ちゃんの曲を、
ヒロトが歌っていたら何かブルーハーツの新しい味が見られたような気がする。

まあ「たられば」は意味がないので、そんなことを思った、ってことだけです。


遠いあの街まで 歌いにゆきました
そこに出会いがあり 夢も育ちました


なんか、ここポイントなんだけど「いきました」ではなく「ゆきました」って言ってるところが
河ちゃんぽい。ものすごく、河ちゃんぽい。

遠いあの街まで、っていうのは地元を出てきたところから始まっているんかな、
と思ったら地元東京だったからそんなに遠くないな(笑)

ヒロトとかは岡山からでてきてるわけで、遠いあの街って感じだけど。

精神的な比喩なのかな、もうふるさと(過去)へはもどれない、といったような。

夢も育ちました、っていうところでおもうのが、
「育つ」とかそういう神聖な過程に
河ちゃんは共感しているような気がする。それが行き過ぎて、ものすごいスピリチュアルにもなったと思うけれど。

ちなみに、ここでさらに追加で思い出されるのが河ちゃんの本名は「純之助」ではなく「宏之」だということ。おそらく、神聖な「純」を使いたかったんじゃないか。


ありがとさん ありがとさん
またあえる時まで

ありがとさん ありがとさん
どうもありがとう


もう、シンプル。


これはバンドメンバーだけにならず、ファンの人とか、いろんなことひっくるめて
ありがとさん、なんでしょう。

河ちゃんなりに気持よく終わらせたかったんだろうな、ややこしいままに、じゃなくて。
それが正義だったのかも。

で、ありがとう、って言葉を用いずにそこに「さん」づけしているのも河ちゃんっぽい。
ちょっと、おっさんぽいっというか(笑)
親しみやすい感じ。



解説いらないですね(笑)
posted by 荒井コウスケ at 23:00 | Comment(0) | PAN(Last Album) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月09日

GOOD FRIEND(作詞・作曲:河口純之助)



初めてこの曲をしっかり聴いてみました。


感想としては、曲としてはそんな悪くないな、という感じです。

ただ、内容が完全に今回の解散にあたって宗教問題がうかびあがり、
その弁明のようなものになっている。

あと、こういうパンクバンド、よくインディーズにいるよな、って思いました。

出だし


最悪の事態にならなけりゃ 君は目もくれない

死んだらそれで何も無いさと わかったふりをする


これは完全に、ヒロト・マーシーが思い浮かぶ。といか、彼らへの間接的なメッセージに違いない。
それか二人とのやりとりで生まれた歌詞。

マーシーの歌「死んだら死んだで関係ないぜ」(ローリング・ジェット・サンダー/ハイロウズ)
「死んだら死んでいるだけだ 地獄や死後の裁きとか
そんなのは嘘っぱちだぜ クサイ金の臭がする」(死人/ハイロウズ)


で歌われているとおりだ。彼らの考え方は。


だから合わなかったんだろう、と容易に想像できる。

死後の極楽へ期待を寄せる河ちゃんのこころと、「今」が大事だという彼らの言葉は。


わかったふりして 暮らしても フリに振り回され
廻るはずの大切なことを 止めてしまうよね


これも、その続き。
河ちゃんには「わかったふり」に見えたんだろうな。



時の奏でゆくファッションで 夢は騙せるのか
代償の高い遊びに迷わない 勇気を持って


時の奏でゆくファッション=ロックのことなのかな。

もう、この時点で河ちゃんがロックへの気持ちが離れて、
夢を騙す、と表現しているから、夢は宗教なのかも。

それを代償の高い遊びと皮肉っている。



僕はいつも味方さ 君の愛の見方なんだ
信じてゆく心 この世 あの世 つらぬいて
変わらずにくじけずに いつまでもどこまでも 輝け


でもこのサビは救われた。
河ちゃんも河ちゃんで、別に誰かを傷つけたいとかそういうわけではなく、
信じたものを貫いているだけなんだ、というのが感じられる。

「どっちも自分が正しいと思っているよ 戦争なんてそんなもんさ」
20070701084428.jpg
というドラえもんに出てきた言葉がなぜか思い出された。

そして、中島みゆきの「nobady is right」も思い出された。



愛を奪って楽しめるほど 僕は馬鹿じゃない
悲しい目で見つめないでよ 決して逃げてない


ここでは、弁明のような歌詞が続く。
自分だって誰かの愛を奪いたいわけでなく、わかっているんだよ、って言っている。
ただ方向性が違うだけなんだ、ってことだろう。


欲望を煽る言葉は いつもくそったれだぜ
心を磨く問題集 大チャンス 勇気を持って


ここでくそったれ、というのが出てきて新鮮だった。
「終わらない歌を歌おう くそったれの世界のため」
この言葉を初期に使っていたブルーハーツが、最後にまた使うという。


いろいろ、こういう曲をきいてみて思ったのが、
彼らと河ちゃんのスレ違いはどこにあったのだろうかと。


ハイロウズの曲などもきいていくと見えてきた。


ヒロト・マーシーは正しいものよりも楽しい物を求め、
汚い自分もキレイな自分もをもったまま、そのまま生きていこうとした


河ちゃんは正しい絶対的な何かを求めて、キレイな世界を目指した


そんな感じがする。


ハイロウズのTOO LATE TO DIEに特にそれを感じる。


「ペテン師の遺伝子をばらまく」
「降りるはずの駅は後ろ 停まるべき港をはなれてく」


にそれが含まれていると思う。


即死の


「何が正しいか知らない 何が楽しいか知ってる」
「ありもしない普通だとか ありもしないまともだとか
幻のイメージの中 全くダセーよ」



も、それ。



故に解散して、彼らはより心が純化したと思う。それは頑固になったとも言えるかもしれない。


だからハイロウズはもっとパンクに感じるのかも。
そう考えると河ちゃんの宗教傾倒は彼らのハイロウズ誕生のためにも必要だったのかな、そんなことを思いました。

posted by 荒井コウスケ at 23:00 | Comment(3) | PAN(Last Album) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月31日

宝もの(作詞・作曲:河口純之助)



↑メドレーです。

最近、週1更新がとぎれておりました。楽しみにしていただいた方は申し訳ございません。

しかし、実はもう振り返ってみるとほとんどの曲を解説している状況です。

残っているのは「トバゴの夢」「幸福の生産者」「GoodFriends」「ありがとさん」「花になったかまきり」「真夜中のテレフォン」「ドラマーズセッション」
です。ヒロト、マーシーの曲はすべて解説し終わりました。
残りは河ちゃんの曲、そして梶くんの曲だけとなります。

ほとんど聴かない曲しかないので、この機会にきいてみて、ブルーハーツの違った側面を発見できたらいいなと思います。

あとは、それが終わったら未発表曲の中で順に解説していきます。
とりあえず楽しいのでハイロウズもやろうかなと考え中です。

今回は宝もの。

河ちゃんの歌はほとんど聞かないので改めてきいてみると、
やはりあまり響かなかった(笑)

というか、そう考えるとボーカルって本当に大事なんだな、と。
ヒロトのボーカルがすごい、というのがあらためてわかる。

全部ヒロトが歌えばいいのに(笑)
そしたら聞ける。

とまあ個人的な意見はおいておいて、歌詞にふれてみると

この広い宇宙の中で
君と僕はそばにいる
不思議な気はしないよ
きっと前に約束してたんだ

やわらかい君の声は
胸の中でとけている
まぎれこむ疑惑も嘘も
僕らのドアに入れやしないんだ


毎回、河ちゃんのうたに思うことは
「ふわっとしてるな」だ。

もしかしたら、そもそも伝えたいこととかイメージっていうことがふわっとしていて、
それを表現しているからかもしれない。
河ちゃんの性格も見ててふわっとしてるし、
河ちゃん周りがふわっふわ。


明日へと続く道 歩いてゆきたいな
明日へと続くもの つくってゆきたいな
君と僕の宝物


これも、なんかスッカスカ感がある(笑)
なんか、意志が感じられないんだな。
でもそれが河ちゃんのいいところかもしれない。
これ、ヒロトが歌ってたらそうは思わないかもしれないという、
ただのヒロトびいきかもしれません、すみません。

「歩いてゆきたい」とかいや勝手に歩けし!、とか思ってしまう(笑)

それからこの「君と僕のたからもの」というフレーズ、どっかできいたなぁ〜と思ったら
銀杏BOYZの「なんとなく僕たちは幸せになるんだ」だった。↓最後の曲です。




このフレーズは銀杏のほうが強い。

峯田はブルーハーツ大好きだから、もしかしたら知らず知らずにインスパイアされているかも。


幸福は隠していくことなどないんだね
夢の奥をのぞいてたらまた夢がでてきたよ


その頃の河ちゃんがどれくらい宗教へ傾倒していたかは知らないが、
どうしてもこの「幸福」という言葉が宗教を感じさせてしまう。

そのつもりはないのかもしれないですが、そう思われてももはやしかたなしといった曲です。
posted by 荒井コウスケ at 23:00 | Comment(5) | DUG OUT(7th Album) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする