2017年05月13日

お前の宇宙に入れてくれ(作詞・作曲:真島昌利)



なんでこれを未発表にしたんだろう?
と思われるくらい、いい曲。

いい曲、というのを何を持っていいとするか、が重要だが
普段のブルーハーツの世界観とは少し異なる、ゆえに新鮮味があり、
デビュー当時の歌の中ではひときわシンプルに構成されて
ヒロトの泥臭い声がマッチしている歌詞でもある。

ただ、マーシーの作詞作曲の中で、マーシーがブレイカーズで歌っていそうな雰囲気を
持っていて、その辺がブルーハーツとしての色と異なったから未発表で終わらせたのかもしれない。


この曲が収録されていたら、歌い継がれる歌になっただろうな〜と勝手に一ファンとしては想像してしまう。結婚式で流す人とかもいそうだ。

ラブソングと捉えるのが一般的だろうが、
それ以外の関係性でも成立する、人を思う、純粋な心を歌っている。


ときどき ひとりぼっちがさみしくて
わかりあえてるふりをする

ときどき ひとりぼっちがつらすぎて
信じあえてるふりをする


「ひとりぼっち」・・・この言葉を、彼らはよく使う。
浮かんだのは、「チェインギャング」

ひとりぼっちが怖いから、半端に成長してきた


マーシーは、言いようもない孤独と対峙して、その中で考えを深め思考し、
そこから湧き出たメロディや歌詞が、作品になっているんだろう。

クロマニヨンズでも「ボッチ」の中で、

ひとりぼっち 太陽もひとりぼっち


と繰り返している。

ハイロウズでは「そばにいるから」の中で

意地悪な王様が 二人のじゃまをしても君を一人ぼっちには させやしない


「ピストン<」/strong>の中で

何するんでもひとりぼっちじゃ 部品の足りない 不完全な単気筒


ブルーハーツでは、チェインギャング以外にもたくさん使われている。

「終わらない歌」

ひとりぼっちで泣いた夜


「1985」

僕たちをひとりぼっちにさせようとしたすべての大人に感謝します


「ハンマー」

夏を告げる雨が降って 僕は部屋でひとりぼっち


「夕暮れ」


ひとりぼっちじゃないぜ ウインクするぜ


これだけ、ひとりぼっちという言葉を使っているアーティストはいるのだろうか、
というくらいに、たくさん使っている。それも、マーシーだけってわけじゃなく、ヒロトの作詞でも
使われているのが興味深い。


お前の心なんてわからない
わかったふりはしたくない

そうしてお前のことを考えて
少しでもわかろうとする


人の心なんて、わからないと正直な気持ちを綴った。
それは、単純に、「気持ちがわかるよ」なんて言い切っちゃう安易な優しさよりも、
本当なのかもしれない。し、嘘をつくことを避けたのだろう。

でも、それがマイナスというわけじゃなく、だからこそ、知っていきたいんだよ、
とそのあとの歌詞で、「わかろうとする」と、前向きに考えている。

次にの歌詞に続く

ah〜お前の宇宙じゃ
Oh〜俺は何者だ
ah〜お前の宇宙に
Oh〜俺も入れてくれ


宇宙、とは、それぞれ個人ごとにあり、宇宙と宇宙の交流が、
人との関係なんだと。

これは、大きな、孤独を抱えるもの同士、つまりその誰もが逆らえない運命を共有しあって、
葛藤を抱えながらも、どうにか一体になろうとして、心の門戸を開こうとしている人間社会の
構図を描いている。

これは、現代の話ではなく、人類が生まれついたその時からの永遠のテーマだろう。

だがしかし、それゆえに私たちは孤独という共通点を持ってして分かり合えるのかもしれない。

だから、寂しいことではないんだと思う。


大事なお前と同じ夢を見て
同じように感じたい
大事なお前と同じところから
同じものを見ていたい


2番の歌詞からは、先ほどの少しでも近づき、一体となろうとする意思を歌っている。

メロディや曲の雰囲気からは少し寂しさを感じるが、
実際には、それだけで終わらずにこれから希望を持って、その目の前の「お前」ともっと
関係を深めて、分かり合おうとする意思表明、そこから始まる物語を予感させる。

普遍的なテーマで、その辺がブルーハーツらしく、未発表であまり音質の良くない音源しか残ってなかったとしても、
聞き継がせていきたい曲だ。


ちなみに、私はフォークシンガーの松山千春さんも好きなのですが、
これを聞いた時、彼の「愛って呼べるほどのもんじゃない」にとても似ているな、と思いました。(動画はカバーです)

posted by 荒井コウスケ at 07:00 | Comment(2) | 未発表曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです!しおまめたろうです。
いつの間にか再開していたのですね。嬉しいです。未発表やソロ歌は全くわからないので、こちらで幅を広げられたらいいなって思います。

さっそくこの歌、タイトルは聞いたことありますが初めて聴きました。マーシーの作った歌なんですね。なんだか今のマーシーからは想像できない、人間ぽい(なんとなくマーシーって『マーシー』という種族っぽいので笑)素直な、ヒロトが書きそうな歌だなーって思いました。今のマーシーだって人とのつながりを大事にしてる人だってのはわかりますけどまだ若くて要領を得ず不器用な感じがにじみ出ていてとてもいい歌だなって思いました。

またたまに顔を出させていただきます。
あ、ちなみに、上のアドレスは私のブログのあどれすです。ヒロトとマーシーのことにはほとんど触れてませんし、ほんとにくだらなくてはずかしいですが、暇潰しに遊びにきてくださいm(__)mでは、またよろしくおねがいします。
Posted by しおまめたろう at 2017年06月21日 08:00
しおまめたろうさん

お久しぶりです!
またコメントありがとうございます^^

これ、最初自分もヒロトの歌と思ったんですが、
マーシーでしたね。あの頃はまだ青さというか毒が抜けきってない感じのマーシーから出てきた感じですね。

ブログ見させてもらいました!ちょくちょく覗かせてもらいますね^^
Posted by 荒井コウスケ at 2017年07月10日 12:17
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