2015年05月04日

雨上がり(作詞・作曲:真島昌利)



DUGOUTの中でも1位、2位を争うほどの名曲。

自分はマーシーのこの世界観が大好きです。
この歌を聴くと、地元群馬のあの暑い夏の日、
夕方まで公園でひたすら楽しくて遊び続けていたことを思い出します。

夏休みで、学校も無くて、ただそこに友達がいて、
最高だなぁって思いながらずっと滑り台を何回もすべった。


その瞬間がずっと続けばいいな、と思いながら、
でも日が暮れていってだんだんその日が終わりに近づく
あの切ない感じ。


そんな小学校の時の夏休みみたいに最高な瞬間をうまく言葉にした名曲だと思う。


出だし。


雨上がりの夏の夕暮れ まるでサイダー
そのまま サイダー


サイダーという表現が好き。
これもまた夏を連想させる。

少年の心をもつマーシーらしい表現で、
この歌の主人公もまた純粋な心を持つ少年だとわかる。

夏の夕暮れをサイダーに例えるというのはオシャレだなぁ。

どの辺がサイダーなのかな、と考えてみたんだけど、
サイダーの透明な中に泡が上がっていく感じ、
それが雨が上がって晴れていくのと似ているからじゃないか。

雨粒とサイダーの泡がかかっているような。



日焼けした顔 笑ってごらん
水たまりには 宝物


これは、水たまりに映っている自分が、ニコってわらって
それが、その瞬間こそ宝物じゃないか、と。



それだけじゃないよ 空には一枚きりの水彩画が
風の筆さばき 滲んでる


この詩の表現は秀逸だなぁ。
一枚きりの水彩画、っていいな。本当にロマンチックすぎてふるえる。

その日その瞬間、その景色はもう1度きりしかないから、そう表現しているんだろう。

そして、風の筆っていうのがまた気持ちいい。

風がふいて景色がゆれて、それがまるで水彩画のような滲んだテイストに思えてくる、
そんな主人公の心情が読み取れる。

その時の気持ちが、景色を水彩画のように滲ませているとも言えるかもしれない。

それだけじゃないよ、って訴えかけてくるような優しいことばもまたいい。
少年が自分にこんなに楽しい、って確認するかのような表現だな。

thumb5.jpg


なくしたものが 出てきたような
心がおどる いい感じ


この例えもまた面白いなぁ。
マーシーの表現は本当に面白い。

もうなくなっちゃって悲しい想いをしたことがあったんだろう。
でもそれが忘れた頃に出てきて、
あぁ〜これこれ!っていう嬉しい気分。

ほっとするようで、心がウキウキするようにワクワクする。



まさかこれで虹がうつりゃ 世界は止まってしまうだろう
今日のナイターも おあずけだ



そんな、景色の美しさと心が踊る気分に浸っている清々しい気持ちで、
この上で虹なんかうつっちゃったらもうたまんないなぁ。
って思っている。

ちなみに「まさかこれで虹がうつりゃ」という言葉遣いは、
口語的表現で、文章では使われない表現。

これが何を表しているかというと、その時の感嘆。
気持ちが高ぶって文法的正しさとは無関係に気持ちが出てきてしまっている感じ。



雨上がりの夏の夕暮れ
照れたおひさま 長い影


照れたお日様、っていうのは、
今まで雨で曇っていて見えなかったけど、
晴れて見えるようになったから、太陽も恥ずかしがっている、っていう
擬人的な表現かもしれない。

長い影、っていうのは自分の影だろう。
影が自分の身長以上に伸びている。


とにかく、童心に帰ることができるような歌です。

何かにつかれた時は、こんな歌をきいて何もかもなかったことにして、
ひたすら世界観に浸かるんです。

疲れて無ければないで、平和な気持ちになれます。

この平和感が本質であって、最初の場所のような気がします。
posted by 荒井コウスケ at 11:34 | Comment(6) | DUG OUT(7th Album) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

この歌、マーシーのほのぼのシリーズの中でも大大大好きです♪ほんと、この世界観サイコーですね。

マーシーのこのシリーズっていつもそうなんですけど、はっきりとはわからなくても頭の中にイメージがまるで無声映画のように浮かんでくるんですよ。
コウスケさんの解説を読んでなるほどなーってなりました。

マーシー、サイダー好きですね。
確かにサイダーってシュワッと爽やかで夏のイメージにぴったりです。
コウスケさんのおっしゃるように子供の頃の思い出なのかもしれませんが、私はマーシーが雨上がりの景色を見ながら自分の幼少期をフラッシュバックさせている感じがしました。それを聞き手の私がマーシーの記憶越しに見ているって感じ。
つまり現代のマーシーの頭の中に入り込んで過去の思い出を覗いてるみたいな。ややこしいですかね(^^;

そしてやっぱり一番感動なのは『それだけじゃないよ空には一枚きりの水彩画が風の筆さばき滲んでる』の部分です。
なんてステキな表現なんでしょう!
私には雨上がりの澄んだ空に吹き抜ける風の通り道が淡いパステル調の水彩絵の具色に染まっていく様子が浮かびました。

長くなってしまいましたが、気持ちが少し落ち込んだ時に聞くとじんわり染み込んでくる歌です。
Posted by しおまめたろう at 2015年05月07日 22:17
しおまめたろうさん

ほのぼのシリーズの中では上位に来る歌ですよね。この歌か「夜の盗賊団」か「夕暮れ」ですかね〜自分は。


サイダーはクロマニヨンズの歌のカップリングでもありましたね。歌詞を見ると、それも雨上がりのところが少し関わっている気がします。

マーシーの子供の頃のフラッシュバックは僕も感じます。何かふとっしたときにもどっちゃんですかね。

水彩画のところの表現いいですよね。なんかそのままで。こういう歌をつくれるマーシー、曲の幅が広いですよね。
Posted by 荒井コウスケ at 2015年05月10日 18:31
照れたお日様=赤い夕焼け、を連想させていました。
Posted by はちし at 2015年05月12日 07:33
はちしさん

コメントありがとうございます!
赤いから照れてる、ってことですね!!間違いないですね!!
Posted by 荒井コウスケ at 2015年05月15日 14:24
蝉の声をぼんやりと聴いていたら、このメロディーが流れ出し…
マーシーの何て曲だったっけ?と検索してみたらここに辿り着きました。
ホント小学生のキラッキラッしてた頃、大人になって失くしてしまった物が懐かしく胸がキュンと苦しくなりますね。
雨上がり。でしたね〜♬
ありがとうございます!
Posted by コイケヤ at 2016年08月12日 18:15
この歌を聞いたら、なんか突然大声で泣きたくなる
Posted by at 2017年02月22日 01:59
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