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2014年10月13日

チェインギャング(作詞・作曲:真島昌利)



世界中で愛されるべき懺悔のうた。



チェインギャングとは、特にこういう言葉があるわけでなく、マーシーの造語。
個人的なイメージでは鎖に繋がれた囚人のイメージを感じる。



この歌は、マーシーが自己嫌悪になった時に作られた歌らしい。
そういったような気分を自分が匂わせている時に、心に響くだろう。




出だしからそれは強烈である。



そして、これにやられた!というファンも多いはずだ。



マーシーのあの独特のしゃがれ声から生み出される
ハスキーボイスに。




僕の話をきいてくれ 笑い飛ばしてもいいから
ブルースにとりつかれたら チェインギャングは歌い出す



ブルースとは「憂鬱」を表す。

そして「チェインギャング」という言葉は

鎖に繋がれた囚人のことである。


自分の息苦しく生きているその状況を、囚人の苦しさに例えている。



仮面をつけて生きるのは 息苦しくてしょうがない
どこでもいつも誰とでも 笑顔でなんかいられない



このフレーズ、かなりガツンときた。


間違いないな、と。



特に、その意味がわかってきた時に。



小学生の僕ならば、その意味が全く分からなかっただろう。
たぶん、仮面=祭りで売っているお面の事だとしか思えなかったはずだ。



中学生ぐらいの頃から、みんな心に仮面をつけて生きていくのがわかってきて、
少なからず自分もそういった状態になってきたから、
それが息苦しいなあと、素の自分のままではそうそううまくはいかないんだ、
ってわかってきてたから。


そこに抵抗するような、その後のフレーズが光っている。
どんな時だって笑顔でいられるほど大人じゃないんだよ、っていう、
少年の叫び。そこには、ネガティブな要素ではなく、
嘘をつき続けて生きていて、寂しくないかい?っていうのを突きつけて来るような
一節だ。




人をだましたりするのはとってもいけないことです
モノを盗んだりするのはとってもいけないことです
それでも僕は騙したり モノを盗んだりしてきた
世界がゆがんでいるのは そんな僕の罪のせいだ


この部分が秀逸すぎる。

こんなことを、こんな感じで思ったことがあったからだ。

いけないとわかっててもやってしまったことがあるから、
それに対して自己嫌悪に陥って、
世界が汚いんだって嘆いたとしたって、その汚さを自分が持っているじゃないか、
自分こそ正しいことだけをやれたわけじゃないってこと。

つまりは嘆いているのは世界に対してではなく、
正しくない自分がそこに存在しているその状況だ。


こういった、懺悔のようなフレーズが続いたあとに、
光を射すのは前向きな次の歌詞だ。


生きているっていうことはかっこ悪いかもしれない
死んでしまうということはとってもみじめなものだろう

だから親愛なる人よ その間にほんの少し
人を愛するってことを しっかりとつかまえるんだ


ここで、決定的な心境の変化がある。

今までは自分を行いについて振り返り、その状況の苦しさや抵抗を歌っていたが、
ここでは生きていることがかっこ悪いかもしれない、と状況を認め始める。

それによって救われてきているのだ。

かっこ悪くちゃいけないんだ、と思っていた少年の心が、
かっこ悪くてもいいから、生きていたいんだ、と。

その状況からの死んでしまうということが、みじめだと言っているんだ。

死ぬというのは、生きているよりみじめなんだ。だから、生きていていいんだ、というような。

死は正解じゃないんだ、という自らの命を絶ってしまうような状況の人に聞いてほしいセリフだ。


だから、そんな中で大事なことをつかまえるっていっている。人を愛するってことが、
今は何なのかわからなくとも。


その状況を、すべて一節にまとめたフレーズが最後

一人ぼっちが怖いから 半端に成長してきた


う〜〜ん、これまた言えてるなぁ〜。


そこには完璧に成長したかった、理想と現実のギャップに打ちのめされてる、途中の
青年の姿が思い浮かばれる。

ひとりぼっちが怖くなければ良かったのに、でも人間だから、ひとりぼっちは怖いもんだよな、
っていうのが少し心情で読み取れる。



SMAPの中居くんは、自他ともに認める
ブルーハーツファンだがこの曲をしゃがれ声で歌っていた。

(香取慎吾が中居くんの車にのるとブルーハーツしか
かかってなくて飽きるとぼやいていた公言あり。)






中居くんは、今となっては国民的大スターだけど、ブルーハーツが響くってことは、
きっといろんな葛藤があって、人より器用にこなせない部分があって、
それを乗り越えてきたんだと思う。

ブルーハーツ響く人は、すごい繊細じゃないか。

でもそれを成長で乗り越えて、強靭な精神力を身につけるんだ。

と、いちファンの勝手な見解のように捉えてもらえればいい。

中居くん好感持てるのは、こういう飾らないところだな。

それに、歌下手とか言ってるけど、魂こもってるからそれでいいんだよね。
posted by 荒井コウスケ at 07:00 | Comment(10) | YOUNG AND PRETTY(2th Album) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

チェインギャング、マーシーの歌の中で1、2位を争うくらい好きです。ってかマーシーの歌は飛ばしてたと告白しましたが、この歌は秀逸すぎます。

『チェインギャング』ってタイトルの意味、私はなんにも考えてなくて、そういう言葉があるのかと思ってました。マーシーの造語なんですね。

私のイメージでは人に迷惑をかけても好きなことを自由にやりたい放題のギャングのように生きていても心はちっとも自由じゃない。どこか寂しさと葛藤を孕んでるって感じですかね。

マーシーも「自分がすごくいやなヤツだなーって思ったときにできた」って言ってましたもんね。

私もコウスケさんと同じところ『仮面をつけて生きるのは息苦しくてしょうがない どこでもいつも誰とでも笑顔でなんかいられない』でもうすっかりやられてしまいました。

きっと、ヒロトと出会う前のマーシーっていつもこんなことを思ってたんだろーなぁーって。
この歌を聞いてそれでいいかどうかわからないけど、無理することはないんだなって勇気付けられました。

しかしホントにくらーい歌詞ですね(笑)
それでも最後に『生きているってことは、辛くてカッコ悪いことなのかもしれないけどそれでも命のある、ほんの少しの間だけでも人を愛するってことをしっかりと掴まえてください』って前向きに語っているところに希望を感じます。

蛇足ですが、この歌を聞くといつも『一人ぼっちが怖いのか?一人ぼっちになりたいのか?どっちなんだ?』と浅はかな私は思ってしまうのですが、まぁ、きっとそれも葛藤している部分なんでしょうね。
Posted by しおまめたろう at 2014年10月19日 21:03
しおまめたろうさん

毎回ありがとうございます!
いつも新しい発見があります!

僕もマーシーの中では1番すきですね〜これか、ラインを越えてか、って感じです。
ソロをいれたら夏のぬけがらとかいろいろ好きなのはあるんですけどね!!

あ、それなんかのインタビューでみました。ライブの前だったかな?自分が嫌なやつで〜っていうのは。

マーシーの中でもダントツに暗いですよね。キリストを殺したことにまで発展してますからね。

今ではポジティブっぽいですけど、感受性が高くていろいろ落ち込んだんだろうなぁと思います。
Posted by 荒井コウスケ at 2014年10月22日 12:46
あ、私も『ラインを越えて』も大好きです。争います!

うれ嬉しくてついコメントしちゃいました。
解説待ってます♪
Posted by しおまめたろう at 2014年10月24日 01:00
初めましてこんにちは!
今年の3月くらいから毎週見てます。
コウスケさんの解説、とってもわかりやすいし新しい発見がたくさんできるので楽しいです。
いつもは見ているだけだったのですが、チェインギャングは私が辛かった時に助けられた曲なので、
この機会にコメントさせてください!


私の父はいわゆるブルーハーツ世代で、
ドライブとかに行くときはいつもブルーハーツでした。
父は特に BUST WASTE HIP がお気に入りみたいです笑。
小さい頃の私は「殺しのライセンス」と
「悲しいうわさ」と「首吊り台から」が
なんだかとてつもなく好きでした。
当時、歌詞の意味はわからずです。
今考えると、周りの大人からしたら怖い子ですよね笑。
このときはただなんとなく聞いているだけでした。
もちろんメロディーは大好きだったけど。


でも中学生になって、
コウスケさんの解説のように、
相手が仮面をつけていることも、自分が仮面をつけないと生きていけないことも
だけど本当は仮面なんてどこかに捨ててしまいたいこともわかってきて、
その葛藤に苦しんでいる時期がありました。
その時に私が救いを求めたのがブルーハーツでした。
ブルーハーツに勇気づけられたくて、
それで気づいたら聞いていたのがチェインギャングです。
この曲は当時の私の辛い心情をそのまま表現してくれたし、
私と同じように感じている人がほかにもいたんだ、このままでいいんだ、と思わせてくれました。


「ひとりぼっちが怖いから ハンパに成長して きた」
というところが本当にすごい表現だと思います。
嫌でも誰かに合わせなきゃならないときが世の中にはあるから、
そうしないとひとりぼっちになっちゃうから、
だからハンパに成長する。
それはきっと、誰にでもある感覚なんだろうなあ。


マーシーのすごいところは、必ず誰もが体験したことがあるような気持ちをそのまま形に出来るところだと思います。
普通の人はその気持ちを感じるだけで形にはできないけど
マーシーはとてもきれいな言葉で共感を生んでくれるから、
そこがすごいです。
気づいたら泣いてしまうようなマーシーの声が大好きです。


長々とすみません。
毎週楽しみにしています。解説、頑張ってください!
Posted by at 2014年11月04日 04:02
ありがとうございます!!

そんな前から見てもらってるなんて、超ウレシイです!!

そういってもらえるためにやっているようなものなので、むちゃくちゃ嬉しいです。


悲しいうわさとか殺しのライセンスが好き、って確かにすごいですね笑

あの感性が子供の頃からあるとは、恐るべしです。

その感覚、共感してもらえたのも嬉しいです。
仮面をつけて〜のくだりです。

なんか違和感を世界に抱いていて、その重要な一部分を表現してくれたのが、ブルーハーツでした。


ひとりぼっちが怖いから〜のくだりはよくこのニュアンスをこの言葉数で伝えられたな、っていうのがありますね。


こういうコメントあったらじゃんじゃん気軽にくださいね!他の方のブルーハーツ観をきいてみたいので♪
Posted by 荒井コウスケ at 2014年11月09日 16:54
私の記憶ではマーシーが、嫌いな奴を見てたらできた歌と言ってたと思います。間違ってたらごめんなさいm(_ _)m。
でも嫌いな奴に過去の自分を投影して出来た曲だと思えば腑に落ちました。自分を含めた人間不信の状態から、愛する人に美しさを見出したときに出来た人間賛歌なんだと思います。
マーシーってめちゃくちゃイケメンなのに凄く感受性豊かで何処か儚くて、ヒロトとはまた違った魅力を感じます。
中居くんはSMAPバツ1︎SMAPで歌っていたのは見ました。LIVEでも歌ってたんですね。本当に好きだという愛が伝わるので、自分もいいと思います。というか自分も音痴なのにドヤ顔でブルーハーツ歌うし(笑)。
Posted by 天国野郎 at 2015年01月28日 10:03
そんな説もあるんですね。嫌いなやつを見てたら、という。
そういう側面もありそうですよね。
そうなんです、中居くんが歌ってくれたおかげで、実はこの記事、一番アクセスを呼ぶ記事に成長しました(笑)
Posted by 荒井コウスケ at 2015年02月06日 17:45
チェインギャングは造語ではないですよ〜!
アメリカで生まれた言葉で、鎖につながれた囚人のことです。特に迫害された黒人です。
ちなみにサム・クックもチェインギャングという歌を歌ってます。

あと、生きているっていうことは〜の部分はラングストン・ヒューズ
Posted by 柴犬 at 2016年03月03日 13:34
ラングストン・ヒューズの詩を引用したものです!

すいません、途中で送信してしまいました笑
Posted by 柴犬 at 2016年03月03日 13:35
柴犬さん

コメントありがとうございます(^^)

造語ではないんですね!
勝手に造語だとおもってました笑

ラングストン・ヒューズってはじめてききました。
http://happy.ap.teacup.com/bennett/640.html

↑確かにここに解説してありますね!補足いただきありがとうございます♪

Posted by 荒井コウスケ at 2016年03月18日 15:05
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