2014年09月01日

少年の詩(作詞・作曲:甲本ヒロト)

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うまく表現しているなーと、本当に。すごい表現力だなぁと。

ブルーハーツの初期を象徴するかのような曲で、
こういうテイストの曲がとらえた一部のファン層には絶大な支持を得た曲。


そして僕も、ある時期にはこの曲をよく聞いて励まされていた。

テーマは「反抗期の青年」という感じだろうか。
まさに、ブルーハーツ・「青い心」の歌。

出だしから想像される世界観を一気に作り上げているところが、
さすがだ。


パパママおはようございます 今日は何からはじめよう
テーブルのうえのミルクこぼしたら ママの声がきこえてくるかな



少年の声だ。

おはようございます、とその言葉は一見礼儀ただしい。

しかし、何をしようか、というところの先が

ミルクをこぼして母親を困らせて何かの反応がほしいという、
青年期特有の、犯行というあからさまな態度ではないけども
どこか自分という存在の確認を何かの行為によってとりたい
心理状況がここに表現されている。

この少年の特徴は、一見優等生のようで、何も問題を抱えてなさそうだけれども、
心にどこか闇を隠している、そんな少年のように考えられる。


1,2,3,4, 5つ数えてバスケットシューズがはけたよ



この歌詞は、どこか冷めている感情を表現しているのではなかろうか。

5秒あればバスケットシューズがはける、だから何だ?それが何になる?
っていうような。淡々とした生活の一場面に感じる、孤独感や虚しさの
表現としてこれが使われているのではないか。

そして続く歌詞


ドアをあけても 何も見つからない そこから遠くを眺めてるだけじゃ


この事実に気づいた、というよりも気付き始めた段階なのかもしれない。
何かをしよう、と思ってこんなこといいな、って考えるけども、
そこから何もしないで、いいなっていってるだけじゃ、何も見つからないんだよ、
って。

そこには動きたくても勇気がないから動けない自分がいるからなのかもしれない。

つまり、世界にビビっているんだろう。これも「青い心」なのかも。


別にグレてるわけじゃないんだ 
ただこのままじゃいけないってことに気づいただけさ
そしてナイフを持って立ってた


ここからも読み取れるとおり、決して俗にいうグレている状態なわけではなく、
何かしなくちゃいけない、このまま過ごすのは違う、っていう危機感、
大人たちが敷いたレールに従っていればいいんだど間違った価値観を植えつけられた少年の気付き。

何か変えなくちゃいけない、という思いがあるけど、何から始めればいいのかわからない、
だからナイフを持って立っていたんだ、という心理をうまく表現している。

こんな気持ち、わかるなあ。




言葉はいつでもくそったれだけど 僕だってちゃんと考えてるんだ


これもまた秀逸。

言葉はきたなくても、何も考えてないわけじゃないんだぜ?っていう。
ちゃんと考えて言っているんだ、だから決めつけないでくれ。

なんでブルーハーツを若い人が聞くのかがわかる、大人になった今。


どうにもならないことなんて どうにでもなっていいこと


これもすごいよね、ホントだよね。

この言葉から思い出されるのはヒロトの言葉。

「100メートルを10秒で走れと言われてもさ,いっくら努力しても走れない奴っているじゃん。
それをさせようとするから,勉強すんのいやんなっちゃうんだよな。」



得意・不得意ってあると思うんだけど、それを押し付けによってやらせようとする先生の態度が
少年の心を閉ざさせる。

続くのが


先生たちは僕を 不安にするけど それほど大切な言葉はなかった


である。
学校の先生が、決めつけた価値観を押し付けてくるけど、そうじゃねえんじゃねえの?って
思うから、大切な言葉にならないんだろう。


そしてこの部分は、「それほど大切な言葉じゃなかった」にライブでは変化する。
理由はブルーハーツファンの中では諸説あるが、
そんな深い意味はなくてヒロトが歌っているうちに歌詞を勘違いしたと個人的には勝手に思っている。



極めつけはその後の

誰のことも恨んじゃいないよ ただ大人たちに褒められるような バカにはなりたくない


解釈は人それぞれだけど、本当にそう思う時がある。

今でも。大人たちに褒められるだけの馬鹿になっちゃいけない。


きっと大人たちに褒められようとして優等生を気取るのは
自分が苦しくなるだけだから。ちゃんと自分で考えて、自分の意志でやっていこう、
というものだと解釈する。大人の目だけを判断基準として動いていくだけの、利口そうで何も考えていないような人間にはなるな、と。

これはあのイチロー選手も一番好きな歌詞だと言っていた。

この部分は、誰のことも恨んじゃいない、っていのもいいんだよな。
結局誰かのせいにできないってわかってるんだよ、少年も。



そして最後の決め

いろんなことが 思い通りに なったら いいのになあ




これは少年の素直な心だろう。そんなわけないんだけど、そうなったらいいな、
ってことは思ってるんだよ、っていう。

未来を悲観してるわけじゃないんだよ。こんなふうになったらいいな、っていうのは
常にあるんだよ。


ドラえもんがいたらいいな、って思ったこと、誰だってあったと思うんだよ。

そんなときの気持ち。


青年期の心理状態をうまく表現した、
後世に残る一曲です。
posted by 荒井コウスケ at 21:00 | Comment(6) | THE BLUE HEARTS(1st Album) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブルーハーツではトップ3に入る大好きな曲です。

本当にこの曲はいちいち考えさせられる︎
こんなに歌詞がアタマにはいってくる曲はありません。

ミルクこぼしたらママの声が聞こえてくるかな
ナイフを持って立ってた
先生に褒められるようなバカにはなりたくない
いろんなことが思い通りになったらいいのになぁ

など思春期の少年の心を的確に表しているのには脱帽です。

さらに
ドアをあけても何も始まらない、そこから遠くを眺めているだけじゃ
どうにもならないことなんてどうにでもなっていいこと
など心に突き刺さる歌詞もたまりません

個人的には全ての若者に聴いて欲しい名曲です。
Posted by k.y.onlyM at 2014年09月02日 02:46
k.y.onlyMさん

ありがとうございます!


そう言ってもらえて良かったです。

青年期の悩める人たちには聞いてほしいですね。
僕もこの解説で聞き直してあらためて感動しました。
Posted by 荒井コウスケ at 2014年09月03日 23:51
こんばんは。

『少年の詩』私も大好きです。
子供たちもブルーハーツが好きなのですが、そのきっかけになった歌だと思ってます。まぁ、下の子はただ単に『ナイフを持って立ってた』っていう歌詞のインパクトが強かっただけだと思いますが。

この歌を聞くとなぜかいつも外国のいなかの周りに何もない草原にポツッと建った小さな一軒家がイメージとして浮かびます。

朝食にママが出してくれたミルクをわざとこぼして、そのまんまバスケットシューズをはいてまさに今外に飛び出そうとしてるみたいな。外はピーカンのお天気で、ドアを開けた少年が眩しそうに手をかざしてる。
『僕は今ここから飛び出してやるんだ』って。

私が衝撃を受けた歌詞は『ドアを開けても何も見つからない そこから遠くを眺めてるだけじゃ』『どうにもならないことなんて どうにでもなっていいこと』『誰のことも恨んじゃいないよ ただ大人たちにほめられるようなバカにはなりたくない』です。
ヒロトの詩を聞くといつも出てくる言葉ですが、まさになんだこれ?すげぇ!です。

特に『どうにも〜』は初めて聞いた時、ほんとにそうだなー、だからあれこれ悩まなくってもいいんだ。って肩の荷が降りたような気がしました。

そして本文にも出てきましたが、時々ヒロトがライブで歌う『それほど大切な言葉じゃなかった』の部分ですが、私的にはこちらの方がぐっとくるものがありました。

『自分をあれこれ悩ませる先生たち(大人たち)の言葉なんて結局どれも大したことないんだ』って。どちらにしてもそれぞれがすごい意味を持ってて、だから私はヒロトはあえてそう歌ってるって思ってましたよ。
もしかしたらヒロト自身の口から自然に出てくるのかもしれませんね。

また長くなってしまいました。
ちなみに、確かこの詩はヒロトのコーツ時代の歌で、マーシーがえらく気に入ってヒロトは乗り気じゃなかったのを、「せっかくいい歌なんだからやろうよ」って言ったと聞きました。

何かのライブでこの歌を歌う前に「わしはこの歌を一生歌っていくぞー」って言ってたのに、と少し淋しくなったりします。

Posted by しおまめたろう at 2014年09月06日 03:21
しおまめたろうさん

いつもありがとうございます!^^

毎回、勉強させられます。

なんか、しおまめたろうさんがこの解説に補足してくださってる形で、このブログがとてもいいものになっています。ありがとうございます。

マーシーがせっかくいい曲だからやろうよ、というのを言っていたのは知らなかったです。

人にやさしくとかロマンチックも、たしかそんな幹事で、コーツの曲じゃなくてヒロトの曲なんだからやろうよ、って言ってたんでしたっけ。


それから、わしはこのうたを一生歌っていくぞ、って言ってたライブ僕も見たことあります。

まああの時は本当にそう思っていたんだと思いますけど、いろいろ変わるんですね〜!
Posted by 荒井コウスケ at 2014年09月10日 23:22
いえいえ、とんでもないです!そんな大層な!
私はコウスケさんのように研究心も探求心もなく、自分の感想のみでお恥ずかしいです。

そうですね、ロマンチックも人にやさしくもコーツ時代の歌のようですね。

あ、余談ですが、先日発売された『ローリングストーン』に掲載されたインタビューの中で『50歳を過ぎて老いみたいのは感じますか?』って質問に対してヒロトが『今は今だから以前を覚えてない。昔はもっとできたってのは以前、昔の記憶があるからなんで、あんまり覚えてない』って答えていて、これぞこの二人の真髄、いや神髄だなーとまたまたしびれてしまいました。

ホントにヒロトとマーシーバカな私です。
Posted by しおまめたろう at 2014年09月13日 21:11
いえいえ、ありがとうございます。

そのインタビュー、いいですね(^O^)
さすがヒロト。


以前はヒロト・マーシーが登場した雑誌とかで読めていないものも多いので、そういうの教えてもらえると嬉しいです!!また教えてください!
Posted by 荒井コウスケ at 2014年09月15日 12:11
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