2014年01月13日

TRAIN-TRAIN(作詞・作曲:真島昌利)



この曲も、「リンダリンダ」同様、そのノリの良さが注目されがちだが、詩の内容は最高だ。これを機に聴き直して欲しい。


出だしの歌詞から、希望にあふれる熱い内容となっている。


栄光に向かって走る あの列車に乗って行こう



ジョニー・キャッシュというカントリーミュージックの歌い手がいたが、
ヒロトやマーシーも彼の歌を好んできいていた。
そこから、確証はないが「This train is bound for glory(栄光行きの列車)」という歌から、この表現はインスピレーションを得ているのではないかと考えられる。



弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者をたたく




この歌詞はとても好きな部分だが、風刺的で、これ自体は世の中にはびこっている悪しき行為だ。
弱い者たちは、さらに弱い者を叩き続ける。その叩かれた弱い者はまたそれより弱い者を叩く。
報道ステーションでいつだったか、古舘伊知郎がこの歌詞を、起きた事件を適切に表す表現として冒頭に持ってきていたことがあった。何の事件だが忘れたが、この構図を持っていた事件だ。いじめだったか、なんだか。


弱い者は、弱い者を排除し、繰り返される。弱さを克服しなくてはならない。



ここは天国じゃないんだ かといって地獄でもない 良い奴ばかりじゃないけど 悪い奴ばかりでもない




世の真理を表しており、この詩に随分救われたことがあった。ポジティブな考え方だ。
天国じゃないし、良い奴ばかりじゃない部分にフォーカスしすぎると、この世は悲劇だ。
地獄でもない、悪い奴ばかりでもない部分にフォーカスすると、そんな悪くない世の中じゃないか、と思えて
くる。


学生時代のあの頃、嫌いと好きが今よりも混沌と存在していた自分の中に、救いを与えた言葉だった。



世界中に定められた    
どんな記念日なんかより
あなたが生きている今日は 
どんなに素晴らしいだろう
世界中に建てられてる
どんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日は
どんなに意味があるだろう





これもう、この世に残すべき名言100選にいれて良いと思う。



過去と未来にばかり価値を求めていたことがあった。
しかし、それは虚像であり、実体のない、幻想だった。


意味を持つ、唯一の瞬間は、今、この瞬間だけだ。
はっきと僕が実感したのは、この曲のこの歌詞をきいてからかもしれない。ありがとう、ブルーハーツ。


それから、僕は今だけを見て生きていく。今日、意味がなかったら、ずっと意味はない。
なぜなら、その瞬間にとって、常に今日だからだ。



未来も、今日であり、過去も今日だった。今日しかないんだ。



栄光に向かって走る あの列車に乗っていこう
裸足のままで飛び出して あの列車に乗っていこう
土砂降りの痛みの中を 傘も刺さず走っていく
嫌らしさも汚らしさも むき出しにして走ってく




この詩から感じる、ガチンコバトル感は半端じゃない。
特に好きなのが、「土砂降りの痛みの中を 傘も刺さず走っていく」だ。


この、心意気に、僕は救われた。


時は2005年、1月。高校3年。大学に受かるため、センター試験を受けるため、勉強が人よりできない分、ひたすら勉強しまくっていたが、結果がついてこなかったらどうしようと、正直、めちゃくちゃ怖かった。
でも、この詩が当時の僕を救ってくれた。



土砂降りの痛みでも、そして、「嫌らしさも汚らしさも」全てを受け入れて、立ち向かっていくしかないんだと。覚悟を決めるのに、心に響いた。



今だって、そうだ。これからもずっとそう。土砂降りの痛みでも、傘も刺さずに裸足で走っていくことにかわりない。



聖者になんてなれないよ だけど生きてる方がいい だから僕は歌うんだよ 精一杯でかい声で




実は、この歌の中で、一番衝撃を受けたし、響いたし、すごいなと思うのがこの部分だ。



完全無欠の、キレイな人間でいるべきだと、非常に恐ろしい固定観念に縛られていることが、実際にあった。



嘘をついたらものすごい罪悪感に襲われたし、誰かを傷つけたとわかれば、本当に後悔した。
ありのままであるべきだと思ったし、上辺だけ取り繕うことを激しく嫌った。



「清濁併せ飲む」ことができなかった。


「清」だけを持っていくべきだと、そうじゃなきゃ生きてはいけないと、すごい悩んだ。


しかし、この歌がそんな時に衝撃を与えてくれた。


言っちゃっていいのか?聖者になんてなれない、ということを。そんな衝撃だった。



その後のインタビューで、どの雑誌だったか忘れたが(確かハイロウズ時代)、
ヒロトも「聖人になれると思っていて苦しかったことがあった」という内容のことを話している。



そのインタビューで、ものすごい心から共感したし、「そうか!TRAIN−TRAINのこの歌詞は、やっぱり自分の体験から来ていたんだ!」と嬉しくなったのを覚えている。


それを踏まえての、「だから僕は歌うんだよ 精一杯でかい声で」はもはや感動的。
もう、清濁併せ飲むしかないから、せめて精一杯でかい声で歌う、という。泣けてきますね。
頑張ります、僕も。




見えない自由が欲しくて 見えない銃を撃ちまくる 本当の声を聞かせておくれよ


ここはマーシー節だ。自由と銃がライムになっている。
本当の声を聞かせておくれよ、というのは見えないものだから、そこも意識してこの詩を挿入しているのではないか。


ちなみにこの曲は、マーシーが完成品を持ってきた時に、ヒロトがこうした方がいいよと手直しをした、というエピソードがある。作詞作曲はマーシーだが、ヒロトの想いも入っているのだ。


もう一度、しっかりこの曲を聴いてみてください。

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posted by 荒井コウスケ at 23:00 | Comment(17) | TrackBack(0) | TRAIN-TRAIN(3rd Album) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
mixiから来ました。色々賛同するところがあり、書き込ませて頂きました。是非続けて下さい、楽しみにしています(^-^)
Posted by 抹茶 at 2014年01月14日 22:25
抹茶さん

ありがとうございます(^-^)
そう言っていただけると嬉しいです!!どの部分でしょう♪また教えてくださると嬉しいです(^-^)
Posted by 荒井コウスケ at 2014年01月15日 00:42
コウスケさん今晩は。しおまめたろうです。またお邪魔します♪

Train Trainがマーシーが作った歌って少し意外な気がしたのですがそういった訳だったんですね。勉強になります(笑)

この歌は一部で『マーシーが売れ線で作った歌』とか言われてたりしてるのを聞きましたが『どこ聞いてんだ!』って思いますね。

仮にマーシーがそう言ったとしても、それは彼独特のジョークかもしれないし、それでこんだけの歌を作ってしまうのだからやっぱりすごいと思います。

私が一番好きな部分は『ここは天国じゃないんだ かといって地獄でもない いい奴ばかりじゃないけど悪い奴ばかりでもない』の部分ですかね。

うまく言えませんが、彼らのいいことも悪いことも流れのままに受け止める、時には受け流すのかもしれませんが、自分はこう思うけど、違う考えを持った人を否定しない姿勢に感銘を受けます。

そしてそれは今の私の生き方考え方に多分に影響を与えた部分でもあります。
若い時は自分の我を通し、他人の意見を素直に聞き入れることができずイライラしたり落ち込んだりもしましたが、彼らのおかげでそんなことで落ち込むなんてつまんないなーといい意味で吹っ切れました。

ほんとに『ありがとう、ブルーハーツ』ですね。

最後に、この歌のサビって『走って行け』なのか『走って行く』なのかどっちなんですか?私はカラオケでも歌詞をムシして『走って行く』で歌ってます(笑)
Posted by しおまめたろう at 2014年01月15日 01:27
コウスケさん、レス有難うございます。一つ一つ挙げていくと全部になりそうで(笑)、きりがないのですが、敢えて一つ挙げれば…「土砂降りの痛みの中を〜」の部分でしょうか。周りの歌詞と比べるとやや地味で目立ちにくい部分ではありますが、彼らの歌が持つ、痛いくらいのまっすぐでガムシャラな想いが伝わって来ます。私も大好きな歌詞です。

それと、ちなみにネオンサインは私も5本の指に入るくらい大好きな歌です。今度はそちらに書き込みさせて頂きますね。ところで、私のmixiのページからこのブログにリンクさせて頂いてもよろしいでしょうか?
Posted by 抹茶 at 2014年01月15日 06:24
しおまめたろうさん

毎回、ありがとうございます!はかどります!!
ヒロトが、助言したらしいです(^-^)

同じ想いをもっていらっしゃるとのことで嬉しく思います。そうなんです、否定せず自らの主張を通していく姿勢というのはある意味至難のわざですが、彼らはありのままをただ貫くだけと決めているようです。素晴らしい。そして自分もそうありたいんですね。

走っていく、で正解と思います。歌詞には走っていけになっちゃってますがヒロトが勘違いして覚えているんですかねぇ??本人にきいてみたいです。
Posted by 荒井コウスケ at 2014年01月15日 21:26
抹茶さん

ネオンサインが5本の指とは、抹茶さんも相当お好きでいらっしゃいますね(^-^)
是非、感想ください♪

土砂降りの痛みの中を〜のところは震えますね。センター試験を乗り越えました。

mixiリンク是非お願いします(^O^)むしろ宣伝していただけてありがたいです!!よろしくお願いします♪
Posted by 荒井コウスケ at 2014年01月15日 21:29
こんばんは。
先日は、コメントありがとうございました!

遊びに来させてもらいました(^^)。

このアルバムが出たときは、実は「ブルーハーツ、変わっちゃったな」って、ちょっとがっかりしたんです。

でも、聴きこむうちに、やっぱり傑作だなって!

当時は、ブルーハーツ=下手くそっていうイメージ、正直、世間の中にあったんです。

でもねえ。
マーシーのギターは、そこいらの中学生や高校生にはマネできないんですよねえ。

さすが、元モッズ!

単純なパンクじゃないですものね。
(単純なパンクも私は大好きですが)

それに、この曲!
ほんと、歌詞も最高です。

年をとって、もう学級担任ではない私ですが、6年生を教えた時には、必ず卒業式の後、教室で教え子たちに「トレイン-トレイン」を弾き語って、歌のプレゼントをしていました。


また、遊びにきますね。

よかったら、こちらにもまた遊びにきてください(^^)。
Posted by 波野井露楠 at 2014年01月16日 00:38
波野井露楠さん

こちらこそありがとうございます!
波野井さんは、リアルタイムでブルーハーツを聴いていた世代でいらっしゃるんですね。
僕も、年齢を重ねるごとに、響かなかった曲がだんだんわかるようになってくる、というのがブルーハーツではよくあります。

特に後期の作品はその傾向がつよいかもしれません。

あまり演奏とか詳しくないのでわからないのですが、マーシーっぽいギターだな、っていうのはなんとなくありますよね(^-^)

学級担任でいらっしゃって、しかもこの曲を弾き語りされるというのは、とても渋いですね!そんな先生いたら好きになりそうです。僕が生徒だったら。

こちらこそ、また遊びに来てください♪僕もまた顔出しますね〜♪
Posted by 荒井コウスケ at 2014年01月16日 02:15
この曲はブルーハーツの中でリンダリンダの次に有名な曲ですよね。

TRAIN TRAINは色んなアーティストがカバーしたり海外のアーティストも英語でカバーして歌われるほど名曲ですよね。


僕はドラマ「はいすくーる落書」の主題歌のピアノ前奏バージョンのTRAIN TRAINが凄く好きでした!


Posted by hideyuki1977 at 2014年01月18日 22:53
hideyukiさん

コメントありがとうございます!はいすくーる落書きは、名前は知っていても観たことがないんですよね(泣
ピアノの前奏があるということは、ライブで白井さんが入ったあと演奏されているバージョンですかね??

海外のアーティストがカバーしてるのは知りませんでした!!またお願いします。
Posted by 荒井コウスケ at 2014年01月19日 00:07
はいすくーる落書の主題歌のTRAIN TRAINは原曲と同じですがOP用に少しだけピアノ前奏があるんです。

YouTubeでアップされてるので「はいすくーる落書」と検索すれば見れますよ。

動画の1分あたりにOPが見れます。


TRAIN TRAINは海外でも沢山の人がカバーしているので名前はわからないです。


海外のアーティストかはわかりませんが、着うたサイトでは「AKI」や「GHOST COMPANY」が英語でカバーしている曲があります。

タイトルの真ん中に���を付けて「TRAIN-TRAIN」と検索したら出てきました。



Posted by hideyuki at 2014年01月19日 15:52
ありがとうございます!
youtubeで観てみましたが、ライブ版みたいな感じですね♪

カバー曲そんなにあったとは知りませんでした!!また宜しくお願いします!
Posted by 荒井コウスケ at 2014年01月19日 22:55
どこを切り取っても名言だらけのすごい曲だと思います。

見えない自由が欲しくて見えない銃を撃ちまくる

もう、見事としか言いようがないです。

レビューにもありますが、ノリの良さが注目されがちだけど、これほど深い曲を書ける人がどれぐらいいるんだろう?

この曲だけじゃなく、アルバムも歴史に残る名盤だと思います。

ブルーハーツってどうしてもこのあたりまでで語られがちなのが悔しいんですよ。
Posted by ムンドノーボ at 2014年01月26日 01:10
ムンドノーボさん

おっしゃるとおりと思います。

でも、僕、信じているんですが、きっと僕が生きている間に、ブルーハーツが再評価されて、それどころか、ハイロウズも、クロマニヨンズの曲も、すげえ!!!ってなる日がくると。

ゴッホとかは死んでから評価されてますけど、僕が生きている間に、必ず世の中に広めます。
Posted by 荒井コウスケ at 2014年01月26日 16:51
ブルーハーツってドラマやCM、映画でも異常なほど頻繁に使われてるし、結構再評価されてると思いますよ^_^。影響受けたと公言してるバンドも今でもいるし。ちなみに自分はこの曲を喧嘩番長というゴリゴリのヤンキーなゲームで知りました(笑)。
アンジェラアキさんもこの曲にすごく勇気をもらったと言ってます。
https://m.youtube.com/watch?v=zJWvJjKS_bk

この曲初めて聞いたときヒロトの曲だと思ったんですが、マーシーの曲だったんですね。曲調がヒロトっぽいので、メロディをヒロトに変えてもらったんですかね。マーシーがヒロトの曲を初めて聞いたとき「こういう曲が売れるんだろうなぁ」と思ったそうです。ヒロトはタイムボカンシリーズの作曲者の山本正之さんの影響も受けていてポップな曲が得意なんだと思います。
Posted by 天国野郎 at 2015年02月12日 17:21
いや、もっとです!もっと評価されていいと思っています。
まだそのすごさに気づいていない人がいっぱいいると思うんですね。
そして今の時代の価値観にもマッチしていると思っています^^
山本正之さんは確かにアニメとかで使われるようなPOPなメロディがいいですよね。フラランランデブーとかもなにげに好きです。
Posted by 荒井コウスケ at 2015年02月14日 12:01
トレイントレインの歌詞が好きで、いろいろ歌詞の解釈を検索していたら、歌詞の解釈は人それぞれですが、余りにも違うんじゃないという解釈が多いと思ってた所、主さんの解釈を見つけられて良かったです。
Posted by at 2016年12月25日 22:08
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