2016年02月29日

ひとときの夢(作詞・作曲:河口純之助)

この曲、なんと本気で初めてこれをきいた。

こんな曲あったんだ(笑)

たぶん無意識にとばしていた、というよりこの曲をMDにもiPodにもいれてなかったし、
PAN持ってるけどCDではほとんどきいてなかったから、
こんなことが起きたのだろう。


出だしがなんというか、神聖な感じ。



もう、ブルーハーツが絶対やらないだろうな、というような曲展開である。


歌詞は失恋の歌か?
メロディはなんか民謡っぽい。というか河ちゃんの曲全体が民謡っぽい。



今も僕を見守ってくれる 愛しい人
いつも夢を語り合える 愛しいあなた

過ぎた月日の重さより 大切な人
夜の冷たさ 忘れてしまう 大切なあなた


ここについては、まあその通りで解説は必要ないだろう。

気づいたのは、最初は「人」ではじまり、そのあと「あなた」で統一していること。


河ちゃんなりに詩を工夫しているのが伺える。


ひとときの夢の あいだに生きている
本当のふるさとに 戻る日までの旅をするよ


「本当のふるさと」をブルーハーツでつかったのは
「ナビゲーター」以来。

ナビゲーターの、「野垂れ死んだところで ほんとうのふるさと」が印象深すぎて、
本当のふるさとに戻る日までのたびをしないのがブルーハーツだと思ってしまった。




蒔いた種は やがて実る
だいじな夢 何を植えようか
育ててゆこうか 大事な心


この辺が、やはり河ちゃんっぽい。
なんか、地球の神聖なサイクルが好きなんだろうな。

こういう詩から連想されるのがなぜかルネサンスの絵画。


こんな感じ。
botticheri_vinasuno_tanjou1.jpgimg_0.jpg


何もつながりはないんだけど、そんな気がする。


育てる、とかそういうの河ちゃん好きだな、ほんと。

posted by 荒井コウスケ at 07:00 | Comment(2) | PAN(Last Album) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月22日

ありがとさん(作詞・作曲:河口純之助)



これは、河ちゃんの心の声なのかもしれない。

録音スタイルが、なんかテープレコーダーみたい。
わざとそうしているのだろう。


河ちゃんの曲の中で、もしかしたら一番好きかもしれない。


というのが、歌詞もメロディも奇抜なものではなく馴染みやすいものになっているから。


弾き語りしてみたい、と河ちゃんの曲の中でははじめて思った。
覚えておくといろんな場面でオリジナルっぽく使えそう(笑)



ただPANはもうブルーハーツのアルバムとは言えないくらい、
独自性の高いものだから、河ちゃんのソロ作品として考えている。


こういう、シンプルな言葉とメロディでやっていけば、河ちゃんてもしかしたら
メロディメーカーになれたのかもしんないな、なんて思った。

全然具体性をもたせずに、ふわっとした言葉で作り続けていった河ちゃんの曲を、
ヒロトが歌っていたら何かブルーハーツの新しい味が見られたような気がする。

まあ「たられば」は意味がないので、そんなことを思った、ってことだけです。


遠いあの街まで 歌いにゆきました
そこに出会いがあり 夢も育ちました


なんか、ここポイントなんだけど「いきました」ではなく「ゆきました」って言ってるところが
河ちゃんぽい。ものすごく、河ちゃんぽい。

遠いあの街まで、っていうのは地元を出てきたところから始まっているんかな、
と思ったら地元東京だったからそんなに遠くないな(笑)

ヒロトとかは岡山からでてきてるわけで、遠いあの街って感じだけど。

精神的な比喩なのかな、もうふるさと(過去)へはもどれない、といったような。

夢も育ちました、っていうところでおもうのが、
「育つ」とかそういう神聖な過程に
河ちゃんは共感しているような気がする。それが行き過ぎて、ものすごいスピリチュアルにもなったと思うけれど。

ちなみに、ここでさらに追加で思い出されるのが河ちゃんの本名は「純之助」ではなく「宏之」だということ。おそらく、神聖な「純」を使いたかったんじゃないか。


ありがとさん ありがとさん
またあえる時まで

ありがとさん ありがとさん
どうもありがとう


もう、シンプル。


これはバンドメンバーだけにならず、ファンの人とか、いろんなことひっくるめて
ありがとさん、なんでしょう。

河ちゃんなりに気持よく終わらせたかったんだろうな、ややこしいままに、じゃなくて。
それが正義だったのかも。

で、ありがとう、って言葉を用いずにそこに「さん」づけしているのも河ちゃんっぽい。
ちょっと、おっさんぽいっというか(笑)
親しみやすい感じ。



解説いらないですね(笑)
posted by 荒井コウスケ at 23:00 | Comment(0) | PAN(Last Album) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月09日

GOOD FRIEND(作詞・作曲:河口純之助)



初めてこの曲をしっかり聴いてみました。


感想としては、曲としてはそんな悪くないな、という感じです。

ただ、内容が完全に今回の解散にあたって宗教問題がうかびあがり、
その弁明のようなものになっている。

あと、こういうパンクバンド、よくインディーズにいるよな、って思いました。

出だし


最悪の事態にならなけりゃ 君は目もくれない

死んだらそれで何も無いさと わかったふりをする


これは完全に、ヒロト・マーシーが思い浮かぶ。といか、彼らへの間接的なメッセージに違いない。
それか二人とのやりとりで生まれた歌詞。

マーシーの歌「死んだら死んだで関係ないぜ」(ローリング・ジェット・サンダー/ハイロウズ)
「死んだら死んでいるだけだ 地獄や死後の裁きとか
そんなのは嘘っぱちだぜ クサイ金の臭がする」(死人/ハイロウズ)


で歌われているとおりだ。彼らの考え方は。


だから合わなかったんだろう、と容易に想像できる。

死後の極楽へ期待を寄せる河ちゃんのこころと、「今」が大事だという彼らの言葉は。


わかったふりして 暮らしても フリに振り回され
廻るはずの大切なことを 止めてしまうよね


これも、その続き。
河ちゃんには「わかったふり」に見えたんだろうな。



時の奏でゆくファッションで 夢は騙せるのか
代償の高い遊びに迷わない 勇気を持って


時の奏でゆくファッション=ロックのことなのかな。

もう、この時点で河ちゃんがロックへの気持ちが離れて、
夢を騙す、と表現しているから、夢は宗教なのかも。

それを代償の高い遊びと皮肉っている。



僕はいつも味方さ 君の愛の見方なんだ
信じてゆく心 この世 あの世 つらぬいて
変わらずにくじけずに いつまでもどこまでも 輝け


でもこのサビは救われた。
河ちゃんも河ちゃんで、別に誰かを傷つけたいとかそういうわけではなく、
信じたものを貫いているだけなんだ、というのが感じられる。

「どっちも自分が正しいと思っているよ 戦争なんてそんなもんさ」
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というドラえもんに出てきた言葉がなぜか思い出された。

そして、中島みゆきの「nobady is right」も思い出された。



愛を奪って楽しめるほど 僕は馬鹿じゃない
悲しい目で見つめないでよ 決して逃げてない


ここでは、弁明のような歌詞が続く。
自分だって誰かの愛を奪いたいわけでなく、わかっているんだよ、って言っている。
ただ方向性が違うだけなんだ、ってことだろう。


欲望を煽る言葉は いつもくそったれだぜ
心を磨く問題集 大チャンス 勇気を持って


ここでくそったれ、というのが出てきて新鮮だった。
「終わらない歌を歌おう くそったれの世界のため」
この言葉を初期に使っていたブルーハーツが、最後にまた使うという。


いろいろ、こういう曲をきいてみて思ったのが、
彼らと河ちゃんのスレ違いはどこにあったのだろうかと。


ハイロウズの曲などもきいていくと見えてきた。


ヒロト・マーシーは正しいものよりも楽しい物を求め、
汚い自分もキレイな自分もをもったまま、そのまま生きていこうとした


河ちゃんは正しい絶対的な何かを求めて、キレイな世界を目指した


そんな感じがする。


ハイロウズのTOO LATE TO DIEに特にそれを感じる。


「ペテン師の遺伝子をばらまく」
「降りるはずの駅は後ろ 停まるべき港をはなれてく」


にそれが含まれていると思う。


即死の


「何が正しいか知らない 何が楽しいか知ってる」
「ありもしない普通だとか ありもしないまともだとか
幻のイメージの中 全くダセーよ」



も、それ。



故に解散して、彼らはより心が純化したと思う。それは頑固になったとも言えるかもしれない。


だからハイロウズはもっとパンクに感じるのかも。
そう考えると河ちゃんの宗教傾倒は彼らのハイロウズ誕生のためにも必要だったのかな、そんなことを思いました。

posted by 荒井コウスケ at 23:00 | Comment(3) | PAN(Last Album) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする